買った車の話1(フィット3 13G Fパケのこと)
「車を買った話」と「買った車の話」、ちょっと違うだけで想像される中身が一気に変わってきますね。
えぬえむです。
先日、フィット3を買った話を記事にしました。
競合車種との比較を主に、車種選択について述べたところです。
今回は、買った車について思ったこと、またフィット3について記事にしてみたいと思います。
初期型フィット3を購入予定の方の参考になればと…(ならない)
さて、今回購入したこの子。ホンダ フィット(3代目・GK3)、グレードは13G Fパッケージになります。
年式は2013年式で、走行距離は約5万kmです。3代目フィットが登場したのが2013年9月なので、かなり初期のモデルになります。
ホンダ…というより日本を代表するコンパクトカーの一つであるフィット。2001年に初代が登場し、現在も4代目モデルが発売されています。
3代目の登場は2013年。ホンダの新たな世界戦略車として、プラットフォームや外観スタイルを大幅に刷新して発売されました。前面のデザインは新しい統一デザイン(口述)になったほか、新開発のプラットフォームはフィットだけでなくシャトルやグレイス、ヴェゼル、フリード、ジェイドといった様々な車種にも改良を施して用いられています。
この頃のフィットって、特にハイブリッドモデルでリコールが多かったようです。4回の大規模なリコールが行われ、信用を失ったモデルだとか…
一方で、CVTのガソリンモデルに関してはリコールが多発するようなことはありませんでした。リコールとサービスキャンペーンは何度か(現在進行形でも)ありますが、特段目立った不具合はなかった模様です。
ホンダフィット(3代目)の個人的な利点・欠点は、こんな感じかなと思っています。
〇 5ナンバーサイズで4mを切る長さに対して、とても広い後部座席と荷室。
〇 1.3Lでも結構キビキビと走れ、小回りも十分。街乗りと少しの遠出には十分な性能。
〇 個人的には外装デザインがとても好き。
〇 倒すとフラットになったり、座面を跳ね上げることができる後部座席の利便性。
〇 低グレードでも内装が立派。
× 運転席前のピラー(Aピラー)が太く、左右の視界が非常に悪い。
× セダンやステーションワゴンほどではないが全高が低く、高身長の人には窮屈かも。(自分は低身長ですが……)
× ロードノイズは無限大。ゴツゴツした乗り心地。
× ウレタン製のステアリングは滑りやすい。
この辺も加味しながら、記事にしてみたいと思います。
フィットといえば、4mを切る全長と機械式駐車場にぶちこめる全高なのに、後部座席と荷室がめちゃくちゃに広いコンパクトカーとして有名ですよね。低身長な自分が運転席を合わせると、後部座席はハチャメチャに広いです。荷室も小さなスーツケースなら4個は入るくらいの広さがあります。
(この写真は別個体となります。イメージ程度にご覧ください…。後部座席はこれくらい広い。)
個人的な車に対する価値観ですが、、、車は「走り」だけがメインではなく、「輸送力」も重要な要素だと思っています。ソリオやルーミーのように、使い勝手に全振りした車はアレかもしれませんが、フィットのように使い勝手と輸送力と走りをそれなりに兼ね備えた車が、自分には向いているのかなと思います。「すべての価値が一つの車に」なんてCMで言ってますし。
フィット3の内装は、かなり使い勝手が良いものになっています。燃料タンクを運転席下に配置した「センタータンクレイアウト」により、後席を倒すとシート座面も下に動き、荷室はフルフラットになります。また後席座面を跳ね上げることもでき、樹木など背が高い荷物も載せられます。
フィットは3代目になると、外装のデザインが大きく変わりました。フィット2が初代からのキープコンセプトで柔和なデザインだった一方、フィット3ではホンダの新しい統一デザインが採用されています。
フロントは「ソリッドウィングフェイス」と呼ばれる、いわゆる新ホンダ顔が採用されました。2代目や最新のフィットとは大きく異なった顔をしていますね。
4代目オデッセイや2代目インサイト、2代目ストリームと似た印象で、以降のホンダ車にも似た顔が与えられることとなります。
個人的にはこのソリッドウィングフェイス、一番バランスが取れていて好きなのがフィット3です。あとジェイドも好き。一方で最近の「オラオラ顔」と呼ばれる、グリルやメッキパーツでゴリゴリに装飾された顔つきはどうも好きになれないんですよね…。鋭利な刃物を突き付けられているみたいで。
イケメンなフロントの一方で、リアはプリティ。ボルボ車に似た印象ですが、結構この手のコンパクトカーには新鮮で、かつ馴染んでいるデザインだと思います。
走りの方はあまり検討の要素には含みませんでしたが、エンジンは1.3Lのi-VTEC、4気筒のアトキンソンサイクルエンジンを搭載。これが思った以上にキビキビと動きます。踏むとしっかり加速してくれますし、追い越しもまぁまぁスムーズです。さすがに1.5Lハイブリッドとかには負けますが…。
燃費もかなり良いです。前車が8km/Lくらいだったのですが、フィット3はエアコンつけても15km/L行きます。ガソリン車でこれはいい感じではないですかね?
ステアリングもいい感じ。切り始めに違和感が少しありますが、慣れればサクサクと曲がれます。
メーター。自発光式で、青いインフォメーションディスプレイが特徴的です。給油しなさい…
ダッシュボード周りも、コンパクトカーとしてはかなり立派な印象です。下位グレードでもピアノブラックのナビ周りに、タコメーターのついた3眼式メーターがついています。こうした部分を削ってくるヴィッツやノートとは違い、お得感がありますよね。
個人的に驚いたのは、マニュアルエアコンのデザイン。フィット3の初期型では、一番下のグレード「13G」と2番目のグレード「13G Fパッケージ」で、標準ではマニュアルエアコンが装着されます。
ダイヤル式のクーラーってやはりチープに見えてしまいがちで、フィット3もオートエアコンに比べると安っぽくは見えてしまいます。(ちょっと前の内装画像の個体はオートエアコンです。)
それでも出来るだけ安っぽく見せない工夫がなされています。ダイヤルの周囲はシルバーで囲まれ、表面はピアノブラックが使われています。マニュアルエアコンでピアノブラックを使ってる車種って、そうそう無いような…。
ダイヤルそのものも直線的に並んでおり、マニュアルエアコンの中ではかなり良いデザインじゃないかなと思います。(ただし4代目フィットの方がカッコいいです。)
同じ価格帯のコンパクトカー、スズキ・ソリオや日産・ノートの低グレードではこんな感じ。やはりどうしても安っぽく見えてしまいます。(高いグレードを買えっていう話ですが汗)
また、最近の車らしくクーラーも含めてスイッチ類は白色LEDで文字が点灯します。初代ステップワゴンではこうした照明はオレンジ色で、こんなに鮮やかではありませんでした。これには驚きです…。
さらにエアコンダイヤルの付け根あたりはうっすらと青く光ります。カッコいいです。
フィット3初期型では、この上のグレードである「13G Lパッケージ」から、またハイブリッドでは全グレードでタッチパネル式のオートエアコンが装備されますが、非常に操作性に難があります。デザインがとても良いものの使いにくいオートエアコンよりは…?ここは好みが分かれるところですね。
フィット3は室内空間やデザインなど、個人的にグッと来るポイントがたくさんあります。一方で欠点も…
(またも別個体、しかも後期型です… スミマセン)
中でも最大の欠点は視界。一番先頭のAピラーがすんごく太く、三角窓の手前の柱も太いです。交差点で横から来る歩行者や自転車が見えません。悪天候時や寒い日など、窓が曇りやすい日は特に注意が必要となります。
実は何度かヒヤリハットが自分もありました…。歩行者の多い通りや交通量が多い道など、左右の安全確認では体を起こしてしっかりと見る必要があります。
前面窓ガラスへのダッシュボード反射が多いという声も見られます。自分の中ではそこまで気になりません(初代ステップワゴンも凄かった)が、スイフトやカローラフィールダーと比べると、確かに反射しています。日が差す方向に走る時は注意です。
また、フィットは全体的に乗り心地が悪いです。サスペンションは硬く、路面の小さな段差もしっかりと伝えてきます。こうした乗り味が好きという方もいるとは思いますが、自分はもう少し柔らかい乗り心地の方が好みです。この点はヴィッツやノートなどに大きく負けています。
乗り心地が悪いだけでなく、ロードノイズも非常に大きいです。特に高速で巡航しているときのロードノイズは大きく、常にゴーという音が車内に響き渡ります。エンジン音は比較的抑えられているので、ここは残念です。
あとは、上級グレードでは革張りステアリングになりますが、低グレードではウレタンになります。これがかなり滑りやすいため、適宜拭いたり、風を手元に来るようにするなどの工夫が必要です。
と、こんな感じです。いくつか欠点は見られますが、個人的にはかなり「フィット」している車だと感じています。走りもそこそこに、使い勝手がよく、見た目も(好みはありますが)いい車です。
ここまで今回購入したフィット3の利点・欠点、また車の装備などについてつづってみました。この次「買った車の話2」では、購入した車用品などについて書いてみようと思います。
ひとまず買った車の話1は以上となります。
ではでは~